こちらは雑食サイトです
そのうちサイト名が変わるかも。
ひとまず始めての方は
道標へ行ってください
荒らしは回れ右です。
BLの意味がわからない、とか
BLなんて嫌いな方は
無暗に入って後悔しないように・・・
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ほんのり、BL?
過激じゃあないです、てか書けない。
雪が降りそうな道を並んで歩く。
生憎とまだ雪は降りそうにない空を舌打混じりに睨んだ。
俯いて歩くキャップを被った頭を見やる。
薄紫の大きいセーターの袖からはみ出した指先はほんのり赤い。
何色かわからない色だ。
曖昧、あいまい、中途半端な色。
今日の空と同じ、曖昧な色はあまり好きじゃない。
特に灰色だとか、パステルカラーは苛苛とした。
隣を歩くキャップの紺色が目に入る。無地の紺色。
紺色は好きだな、暗い曖昧な色は好きだ。藍色だとか。
無言で歩く。喧嘩をしたんだった。
雪が降るといい、
隣で俯く彼は言った。それがキッカケ。
自分は雪が嫌いだった、寒いし、濡れるし。
何より空の色に頭がきてしかたなかった。
いつからか降ってくる雪が灰色に見えた。いつからだろう。
忘れてしまったけれど。
隣にいる彼は聡明な黒い瞳を子供のように輝かした。
雪合戦をやろうだとか、雪達磨だとか、子供のようにいう。
何故かその純粋な瞳に頭がきてキャップの後頭をはたいた。
それも手加減なしで。自分が悪いのは知っている。
キャップの頭が少し上下して鼻を啜る音がする。
あ、泣いた。
不謹慎な事にそんなことを思った。
人懐っこい彼は沈黙に耐え切れなかったんだろうか、
少し歩く速度が早くなった。振り切って帰る気か。
そう思い後に垂れ下がっているマフラーをグッと引っ張る。
それでも彼は歩こうとしてマフラーを前から押さえている。
自分も動かないから進歩なしだ。
それでも頑張るものだから不意打ちでパッとマフラーをはなした。
案の定前につんのめる。その隙に無防備な手を掴んだ。
指先の曖昧な色とは裏腹にその手は冷たかった。
ほんのりと赤い頬をして振り向く。目も赤い。
視線に気づいたのか空いている片手でキャップをにぎる。
ふぅ、と彼はそっと息をキャップを掴んでいた手をはずす。
目は赤いけれど涙は浮かんでない。思わず安堵した。
さぁ、かえろ。
ほんのり赤い顔で呟いた。ちょっと浮かんだ微笑。
顔と同じでほんのり赤い手を包み込んでその手の甲にキスをする。
彼は沈黙して顔を今まで以上に赤くする。
そうそう、それぐらいハッキリした色がいい。
自分より数cm小さい背が俯いてもっと小さく見える。
また曖昧に戻った頬っぺにキスをしたらどうなるかな、
握ったままの手を自分のポケットに突っ込んでそう1人思った。
結果はしってるけれど。
end
うっわ、恥ず。自分で書いといてアレだけど。
元々は夜書いてた詩が原型。
最後の部分ね。
最初ばってりで瑞海で書こう、そう思ってたんですが
偽者街道甚だしいのでやめました、
イメージはあのふたりだけどね、
過激じゃあないです、てか書けない。
雪が降りそうな道を並んで歩く。
生憎とまだ雪は降りそうにない空を舌打混じりに睨んだ。
俯いて歩くキャップを被った頭を見やる。
薄紫の大きいセーターの袖からはみ出した指先はほんのり赤い。
何色かわからない色だ。
曖昧、あいまい、中途半端な色。
今日の空と同じ、曖昧な色はあまり好きじゃない。
特に灰色だとか、パステルカラーは苛苛とした。
隣を歩くキャップの紺色が目に入る。無地の紺色。
紺色は好きだな、暗い曖昧な色は好きだ。藍色だとか。
無言で歩く。喧嘩をしたんだった。
雪が降るといい、
隣で俯く彼は言った。それがキッカケ。
自分は雪が嫌いだった、寒いし、濡れるし。
何より空の色に頭がきてしかたなかった。
いつからか降ってくる雪が灰色に見えた。いつからだろう。
忘れてしまったけれど。
隣にいる彼は聡明な黒い瞳を子供のように輝かした。
雪合戦をやろうだとか、雪達磨だとか、子供のようにいう。
何故かその純粋な瞳に頭がきてキャップの後頭をはたいた。
それも手加減なしで。自分が悪いのは知っている。
キャップの頭が少し上下して鼻を啜る音がする。
あ、泣いた。
不謹慎な事にそんなことを思った。
人懐っこい彼は沈黙に耐え切れなかったんだろうか、
少し歩く速度が早くなった。振り切って帰る気か。
そう思い後に垂れ下がっているマフラーをグッと引っ張る。
それでも彼は歩こうとしてマフラーを前から押さえている。
自分も動かないから進歩なしだ。
それでも頑張るものだから不意打ちでパッとマフラーをはなした。
案の定前につんのめる。その隙に無防備な手を掴んだ。
指先の曖昧な色とは裏腹にその手は冷たかった。
ほんのりと赤い頬をして振り向く。目も赤い。
視線に気づいたのか空いている片手でキャップをにぎる。
ふぅ、と彼はそっと息をキャップを掴んでいた手をはずす。
目は赤いけれど涙は浮かんでない。思わず安堵した。
さぁ、かえろ。
ほんのり赤い顔で呟いた。ちょっと浮かんだ微笑。
顔と同じでほんのり赤い手を包み込んでその手の甲にキスをする。
彼は沈黙して顔を今まで以上に赤くする。
そうそう、それぐらいハッキリした色がいい。
自分より数cm小さい背が俯いてもっと小さく見える。
また曖昧に戻った頬っぺにキスをしたらどうなるかな、
握ったままの手を自分のポケットに突っ込んでそう1人思った。
結果はしってるけれど。
end
うっわ、恥ず。自分で書いといてアレだけど。
元々は夜書いてた詩が原型。
最後の部分ね。
最初ばってりで瑞海で書こう、そう思ってたんですが
偽者街道甚だしいのでやめました、
イメージはあのふたりだけどね、
PR
この記事にコメントする
今月・先月の出来事
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
奇跡の逃道
品揃え
我が家の愛猫
幸なお言葉・足跡
[10/12 ★小泉今日子 過去のウラ動画流失!!]
[01/01 莉奈]
[12/12 千祈]
[12/12 千祈]
[12/12 朔夜]
最新トラックバック
管理人の彼是
HN:
千祈又の名を橘憑 叶迷
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
小説やら、イラストをかく。
自己紹介:
道標にて紹介致します
又の名の読み方も;
又の名の読み方も;
此処の何をお探しですか?
アーカイブ
クルクル回る足跡