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「そういうなよ、雪」
「わかってるよ、でも」
そう言葉を濁らせると兄が顔を覗きこんでくる
「でも?」
「六花も心配していつも以上にうるさいし」
そう言ってから青雪を見る
「兄さんもいつも以上にうるさい」
「お前もいつも以上に授業をふけてる回数が多い」
「だって集中出来ないんだもん」
「そういう問題じゃないだろう」
「そういう問題だもん、僕から見れば」
そういうと額を弾いて先に歩き出してしまった
「兄さんっ、わっ」
足をゆきに取られぐしゃっと雪の中に突っ込んだ
「ホントにお前は馬鹿だなぁ・・・」
「どうせ馬鹿だもん」
パタパタとゆきを払いながら言う
「今ね、平衡感覚がいまいちつかめないんだよ」
「そりゃぁな。片目は眼帯で見えないから」
自分の瞳を指差し青雪が言う。
「それより、授業のことだけどな。国語は抜けてくるなよ」
「何で?」
「俺もわかんないから」
「そしたら神谷(こうや)さんに教えてもらう」
神谷、というのは兄の友人だ
「やめてくれよ、俺が後々扱き使われるんだ」
「冗談だよ、六花が神谷さんのこと嫌ってるから」
「へぇ・・・・」
そんな事を話しているうちに家の前に着いた
「あ-、六花から電話入ってる」
留守電の点灯を見て雪が言う
「電話入れとけよ、あいつうるさいだろう」
「うん、そうする」
そう頷き電話をかけなおす
「あ、六花?僕・・・えーと、雪だけど」
「やっと出たか」
「うん、ごめんね。病院いってたんだ」
「へぇ、なんだって?」
「わかんないって、それで六花はどうしたの?」
「今日、天体観測行こうぜ」
そういわれ首を傾げる
「でも・・・隣町だよ。青雪さんも一緒に」
「待って、聞いてみる」
受話器をいったん置き兄に了承を取る
「六花、いいって」
「わかった、じゃぁ、明日な」
そういい電話を切った
「明日は久しぶりに星が見れるよ、兄さん」
嬉しそうに楽しそうに雪がいった
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又の名の読み方も;