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「兄さん早くっ」
「準備をぐずぐずやってたのはお前だろうっ」
バタバタと道を走りながら青雪が言う
「それでも、急がないと」
雪も負けずに言う
因みに現時刻午前四時
そんな夜明けから走っている少年二人は不審者にしか見えない
「僕たち傍から見たら不審者だよね」
「こんな時間を指定した六花を恨め」
「ホントだよ。でも遅れちゃったから文句言えないね」
そんな事を走りながら喋っている内に駅の前に着く
「また俺の方が早かったな」
「お前が早すぎるんだろう」
青雪が呆れたように言う
「十五分も遅れて何言ってんだ」
「うん、また僕の時計見て準備してたから」
「さっさと合わせろよ」
「やだよ、僕ゆっくり過ごしたいんだから」
「そんな事より電車の時間は平気か?」
青雪が2人のやり取りを呆れたように聞き言った
「ぎりぎりだったねー」
ホケホケと笑いながら雪が言う
「本当だよ・・・コレ乗れなかったら一時間待ちだったんだぞ」
「へぇ、で何時間乗るんだ?」
「えーと、二時間?」
「えー・・・そんなに乗るの」
不満気に雪が言う
「ああ、でも途中から歩くって方法も・・・」
「ダメだよ、こいつ歩かなくなるから」
「ああ、そっか」
青雪の言葉に意味有りげに六花も頷く
「いいよ、二時間ぐらい我慢できるもん」
頬を膨らませ雪が言う
「大体お前は途中で寝るだろう」
「・・・それは否定できないかも」
けろりと笑い雪が言った
「保護者は大変だね、青雪さん」
「誰が保護者だ」
前の席に座っている六花に言う
因みに雪は言ってる傍から寝てしまった
「もう着くんだけどな、目的地に」
そういわれ雪を揺さぶる
「んー・・・もう着いたの?」
「そうだよ、ほらシャンとしろ」
「んー・・わかった」
電車が鈍い音を立て止まり、三人は連れ立って降りた
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又の名の読み方も;