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「・・・んー?」
「どうしたんだ、雪」
「わかんない、けど」
雪が首を傾げ立ち止まる
「けど、なんだよ」
「うーん・・なんていうか、眼がムズムズする」
右目を押さえて雪がいう
「見せてみろ、ちょっと」
「今はいいよ・・・それより、なんで」
「さぁ、異常気象か。月の廻りが崩れたか、どっちかだろう」
「うん・・・楽しみにしてたのに」
右目を押さえたまま不満気に呟く
「来月があるだろう」
「違うよ、今日は丁度10回目だったんだ」
「20回目を今度楽しみにしろよ」
立ち止まったままの雪の手の平を掴み走り出す
「そんな事より早くしろ、吹雪みたいになってきやがった」
「うん」
++++
「おかえり、俺の悪い予感的中だったろう」
窓の鍵を開け雪まみれの2人を招き入れる
「どうせならいい予感を的中させてほしいけどな」
「なんだ、お前こいつも連れてきたのか」
「うん。六花の家、遠いから」
そういい六花にタオルを渡す、片目は押さえたままだ
「雪、右目どうかしたのか?」
「わかんない」
「ちょっと見せてみろ」
兄・・・青雪(あおせ)に言われ手を離す
「うわー・・・お前漂白剤でも眼に入れたか?」
「入れるわけないだろ・・・何で?」
そう問えば兄と六花はお互いに顔を見合わせる
「右目の色がないんだよ。ダイヤみたいに透明な白」
「2人して僕のこと騙す気だろ」
そういわれ青雪が鏡を渡す
「・・・僕どっかで漂白剤眼に入れちゃったのかな・・」
「それは・・たとえ話だよ、雪」
「だって・・」
六花に反論するように言う
「ひとまず、医者に見てもらおう」
そう言い青雪が眼帯を渡す
「そうだ、お前コンタクト外してみろよ」
雪はつい最近まで眼鏡をかけていた
それをコンタクトレンズに変えたのだ
「・・・・どう?」
「変わらない、やっぱり病院だな」
そう言われ雪は不安気に溜息をついた。
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又の名の読み方も;