どうして、

どうして

僕は僕で必死だっていうのに

それをやめさせる権利を誰が持つというの

必死に歌っているのに、

安っぽい言葉で言わないでよ

それでどれくらい不安になるかわかるっていうの、

こっちは必死なんだよ、

痛みと

痛みがあって、だから。

きっと実感が出来るんだね、

膝から落ちて、顔をぶつけたのは

痛くて仕方なかったけれど

それ以上にあの浮遊感の快感といったら

痛みよりもっと強い快感

だからやめられないよ、

もっと高く、もっともっと。

言葉は、

言葉は思ったより無力じゃないないか、

そんなことを呻くようにおもってた時期

でもね、気づいてるんだよ

さすがの僕だって

この世界に言葉がなかったら何もかも成立しないことくらい

わかってるし、気付いてるし

それでも反抗しようともがくのは

自分がやっぱり可愛いからだよね、

うたうたうように。

うたうたうように

何事も必死に一生懸命できたら凄いな、

って、夢心地におもった

そうなる事は何より大変で不可能に近いってわかってるけど

わかってるけど、

そういう人になれたら

そういう人を見つけてそう思った

複雑思考単純回路

僕らはやっぱり子供で
大人が予想したままになってしまった
そう考えると舌打ちをしたくなって
舌打ちした後に自嘲の笑いが生れる

あはっ

心の中で起こした笑みは
その場に溢れて前に歩くその子は
どうしたの、と振り向く
その顔に浮ぶ笑顔といったら
心の中で

油断しすぎじゃないの、
そんな風に呟いて

表面は
なんでもないよ、
そうやって取り繕った顔で返す

そうやって複雑に考えているけど
外見は常に単純に生きようかなって

大人たちに宣戦布告
いまは手の平で転がされててあげる、