掴んだ手はスルリと。

知らぬ間に掴んでいた手はスルリと
僕は気づかないうちにその手を放すまいと強く掴んでいて

その手もそれに気づいてか気づかないでか
何事も無かったようにいとも簡単に
スルリと僕の手を抜けていった

それが一ヶ月くらい前の話

もう一度スルリと放された手を掴んで逃げられて
一人で蹲る感覚に陥ったのが確か一昨日の金曜日

それでなに、思ったのはね。
スルリスルリ、コロリコロリ
転がされて泳がされてんのは僕なんじゃないのって。
誰より何より弱くて人に甘えっぱなしで
馬鹿なのって僕なんじゃないの、

それが確か今日の話。

思考停止寸前

吐き気がする

なぜかはわかんないんだけど、

何をするにも中途半端な自分に吐き気がする、

中途半端であやふやで考えの浅い隣の人にも

ひどく吐き気がする、

完璧な拒絶反応が発生中

深入りしてよかったことなんて何もない

いつだって手の平で転がされて悩むだけだ、

その一言

その一言を受けとったとき

愚かな僕はその一言が欲しかったんだと思い知る

でも

もう遅すぎるんだと呟く僕もいて

何か複雑な気分になった

その一言

僕も、

僕もその一人かもだけど

やっぱり嫌な奴っているんだね

態々態々厭味の

言葉を投げてくるなんて

心にしまとっけないなんて

馬鹿みたいで

何よりもヒマなんだね、

藍

青々蒼、藍

あおい空は白い雲に覆われて

時折光の涙を流す、

雲の隙間から零れ落ちる光は

少し僕には眩しすぎて目を瞑った

きっと藍の色をした空に浮かんだお月様さえ

僕には眩しすぎるの、

それでも、あおが好き